おはようございます内間さん。
内間さんは沖縄にまつわる変わった話はありますか?
内:僕は見たことないけど、いろんな話を耳にしたよ。僕が昔働いていた会社の社長の体験談だけど、社長が真夜中に那覇市識名を車で通っていた。すると髪が腰の位置まで長い白い服の女が立っていた。なぜこんな時間に?と思ってミラーを見ると既にいなかった。これはマジムンを見たと言って騒いでいた。後に聞くところによると、識名では髪の長い白い服の女の幽霊の目撃が数多くあり、人はその幽霊の名前を「識名美らー」(識名の美人)と読んでいるそうだ。
不思議な話ですね。他にもありますか?
内:有名なのは、本部町の石くびりは「シジダカイ」(ここで使われるシジダカサは霊気が高いの意味)場所らしい。私の古典音楽の先生はよく幽霊が見える方だった。先生が石くびりを尋ねた時に女性の霊が立っているのを見かけたそうだ。
話は少し変わるけど、今の泡瀬の県総合運動公園は、あの一帯は昔 姥捨山だったと聞いているね。昔は人頭税で若い人も年寄りも同じ税金を納めないといけなかった。働かないものは捨てなくてはならなくて、姥捨山まで連れて行くと、一食分のご飯だけを持たせて、後にしなければならなかったそうだ。だから、あのあたりは悲しい歴史がある場所だね。それと、うるま市民芸術劇場の周辺も、昔は遺体を捨てる場所だったそうだ。なので、民謡の発表会などでよく利用される場所だけど、人によっては、楽屋で配られた弁当が特定の人だけ腐ることがあるそうだ。そういった場合は、弁当を腐らせることで霊が訴えていると言われている。
あと怖い話だったのは、弁護士の知り合いが昔体験した話だけど、恩納村の多幸山で夜中ひとりの男性がヒッチハイクをして、車を停めさせた。乗せたところ、「嘉手納までお願いね」と言ったので快く送ってあげようとしたら、急にアクセルが強く踏まれ、足が完全に固定されてしまった。時速は100キロをこえてパニックになった弁護士はそのまま読谷村のオキハムの前まで堪えた。後ろからパトカーが止めにかかったところ、ようやく車は停車した。後ろを見るとさきほど乗せた男性は居なくなっており、警察に事情を説明したところ、後部座席に座っていた場所が水浸しになっていて、警察も驚いていたという。
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