〜沖縄三線 昭和後期作 真壁型−職人手業の力作− 黒木本皮張胴 全メンテ済 ※至高の逸品です 〜
数ある販売所の中から当作品をご覧いただきまして、誠にありがとうございます。さんしんの胴巻屋と申します。
※今回の三線は、最高の職人技で造り込まれた作品を手にしたい方へご紹介する三線です。
演奏家として活動する前所有から譲り受けた真壁三線。昭和後期、嘉手納町にあった楽器類を扱う質屋で偶然見つけ、一目惚れをして買い求めたものという。当時30万円であった。作者は不明であるが、すっと手に馴染む感触と、響く高音の音色がいたく気に入って、また、どこをとっても非の打ち所ない三線だと感じていたという。主に古典演奏の場で使用したが、うっかりぶつけてしまっては困ると思い、後は稽古場のみで使用したという。
当方の視点ですが、できる限りの解説をさせていただきます。
まず、名器として知られる「西平開鐘」を思わせる顔の作りであるため、おそらく作者は西平を手本とし、現代型として改良を入れて、独自の真壁型を表現されたのだと感じます。西平は乳袋が大きいのに対し、本作品はすっきりとしてバランス良く絞り込まれています。
野面幅はやや太めであり、民謡〜古典演奏まで、あらゆる場面に適した寸法といえるでしょう。
更に野坂と鳩胸、そして爪の画像をご覧いただければお分かりのように、優雅さと凛々しさを兼ね備えた絶妙な曲線が印象的です。このような曲線と感性を表現できる職人は、たとえ名工であろうとも、作り上げるには困難を極めることでしょう。何故なら一箇所において幾日もかけて少しずつ手を入れてはまた休み、手を入れてはまた取り組む、という途方もなくじっくりと三線に向き合う姿勢でなければ、このような美しい曲線を作ることは不可能であるからだと、断言させていただきます。
爪裏の鑿入れはシンプルに丸鑿を用いて取られていますが、一個一個の彫り方が大変丁寧な手作業であります。
当初の塗りは使用感があり、ここまで造り上げられたものだから丁寧に塗り剥をし、材の良し悪しも分かるよう透明仕上げにしたいということで、スンチー塗り艶消し仕上げで完成させていただきました。材にウジラ模様が小さく確認できます。
チャーギ材を用いた桃原チーガに新しい蛇皮を張り直し、八分張りの仕上げでご用意いたしました。非常に澄んだ柔らかい中音域の音色を楽しむことができます。
まさに至高の逸品と言える本作品。丹精込めて製作された職人の技から奏でられる音色は、最高の贅沢。ぜひじっくりとご覧になり、ご検討いただければと思います。お取引の最後までどうぞ宜しくお願い申し上げます。
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〜沖縄三線 昭和後期作 真壁型−職人手業の力作− 黒木本皮張胴 全メンテ済 ※至高の逸品です 〜
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2022.12.21 07:05
2022.12.21 02:48