−名人仲本の真壁型三線入荷しました−
三線愛弦家や収集家が集う場で、知る人ぞ知る昭和の名人の話をすれば、必ずと言っていいほどあがるのが、那覇開南通りにあった仲本三味線店のタンメーであるだろう。
仲本のタンメーは南部の出身。若い頃は糸満海人として生計を立てていた。その後那覇で仲本三味線を開業。たちまち人気店となり、那覇で一位、二位を競う三線屋として活躍するという異例の経歴を持つ。
今回の三線は、所有者が仲本から直接購入したという八重山真壁三線。昭和四十年ごろだったと記憶しているという。
仲本型とも呼ばれる当時人気だった風貌がこの真壁にも表れており、当時ものの塗りは部分的に小傷や塗りハゲや使用感は見られるものの、演奏面には支障のない状態が保たれている。
棹重量545gとしっかりとした重み。当時の八重山産黒木からしても上物であっただろう。棹の状態も年代の割に動きも大変少なく、極めて良い状態といえる。
古典音楽向けの高音の澄んだ音色が弾き手と聴き手の心を惹きつけてやまない。私自身も、所有者様宅でかぎやで風〜恩納節まで一気に歌い切ってしまった。
この音色を奏でることで、あの懐かしい古き良き昭和の沖縄へとタイムスリップさせてくれる。そんな気分にさせてしまう魅力の真壁型。またとない貴重な一本です。是非ご検討ください。
沖縄から送料込みゆうパック140サイズで発送いたします。
当時物のハードケースが付属いたします。
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