もう一つのハヂチの意味

皆さんは ヒージャーミー という言葉を知っていますか?

ヒージャー🟰山羊
ミー🟰目

ですね。つまり、やぎの目 となります。

それを戦前戦中の沖縄では、アメリカ兵を意味していたそうです。

沖縄の人が軍人を恐れてた以上に、「見たこともなく会ったこともないアメリカ兵は相当に恐ろしかった」と明治生まれの私のおばあは話していました。

捕まったら女は強姦されて殺される という噂を恐れて、大おばあ(曽祖母)は娘にハヂチの刺青を勧めた。

これを見て気持ち悪がって悪さをしないだろう 
という理由から、おばあは手にハヂチを入れてもらいました。

ハヂチにはペイントする人によって、センスが分かれていて、上等で綺麗な模様もあれば、不恰好なものもあったそうです。

ですから、あの人のハヂチは綺麗ね、と評判になる人もいれば、
あの人のはちょっとね、、
と言うデザインもあったそうです。

今ではハヂチを入れたバザー姿のおばあは見なくなりましたが、子供の頃、近所の道角に集まり、方言でユンタクしながら、キセルをふかすハヂチおばあ達の姿が懐かしいです。

胴巻屋

選りすぐりのヴィンテージ〜名作三線と、手作りの胴巻を扱っています。著書「古三線に魅せられて」

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