神三線 昭和後期作

−驚くべき至高の作品− ウジラミ黒木 志多伯+現代型の改良版 真壁型三線 最高ランクの造り ※必見です
この世には、作者の特定までせずとも、完成されたその作品を見ただけで惚れ込んで、自身の生涯のコレクションの一つに加えたくなる三線というものがある。今回出展させていただく三線というのも、そういった秀作であります。
委託者様は年代は昭和後期の作であろうとしているが、正にそう見受けられる一本で、棹全体が完璧なほど随分と時間をかけて造られた神三線である。手慣れた職人というものは、腕の良さから、二、三日の内に一本印象的な棹を作ってしまうほどのセンスと力をだずさせているものであるが、しかし、断言して今回の三線のような高度な造りは、そのようにしては形作れない。現代のように、高度な機械や精密機器を用いず、果たして何故にどのようにして創り上げたか?と疑問と好奇心を持たずしてこの三線は鑑賞せずにはいられない。そこには作者の魂を込めた姿勢と、納得して創り上げられるまで待つという信念を感じて、思わず頭が上がらないのである。チラ(天部含む)をご覧頂いてもわかるように、糸蔵側の繆は歌口付近から天に上がるまでに幅広になり、天は正面と裏側に広がりの差をつけて優雅さを魅せている。驚くべきは側面のタマイ(曲がり)は男弦側から実にゆっくりとたまっているのだが、上品に正確に、曲線を描いているのである。鳩胸と爪裏の丸みは説明の必要がないのではと思うほどに、卵の形状、鋭さ、優しさが表現されている。いったいこの職人様はどれほどの三線への愛情を込めて向き合い、そして、どれほどの歳月をかけて造られたのか。。と感服させられるのです。糸蔵内部は山形に鑿取り。職人様が見せた、ある種の密かな印といえよう。'私がこんなに素晴らしい三線を作りました'という代わりに、本当に弾き手を思いながら三線作りに没頭して、我を忘れる作り手というのは、そうやって隠れた所に印をいれるものである。チーガは当時のままのもので皮は破れているが、もう一つ別で本皮チーガを準備して演奏できる状態にしておりますので、ご購入後の使用は直ぐに可能です。斑点のウジラミ模様が所々確認できます。棹重量500㌘。棹の捻り歪み等はございません。この三線に惚れていただき、購入後は何度も弾いていただきたく思います。地域によっては、材や皮がその気候に慣れるまでに稍時間を要するものでございます。そのためにも、この三線を手に、どんどん、親しみを込めて愛情をかけて、ご自身の歌さんしんの修練に励まれていただければと思います。きっとこの三線が、一体となって力を授けてくださると思います。お取引の最後までどうぞ宜しくお願い申し上げます。専用ハードケース付属。沖縄から送料元払いゆうパック発送でお届けいたします。

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