見えざるものと交流のあった琉球
天と地を敬い 至福を守って暮らした
だがある時
女性を通して神と交信することに
嫉妬を抱いていた士官は
悪い噂をまきはじめた
それは自分たちの権力を失うことを恐れる者の反乱であった
真の神であったなら
ノロの伝えているみ言葉はでたらめであると
やがてそれは国王 士族間 村に広まり始めた
その勢いにのまれるように
ノロを支持する力は弱まっていった
そして琉球は 守り続けてきた信仰心も
同時に失いはじめたのだった
最後にノロはみ三線の作り手に指示をし
男性的な武力の表れである刀を
三線の中に封印するよう願いを出した
それが今日の古三線の形状であり
芯のヤスリ跡や穴の始まりなのである
私はそれを 著書「古三線に魅せられて」に
書き記し 残したのであります
この本の秘密 つまり三線の形状の秘密は
ある一人の神女の願いから 生まれたのだ
「歌三線のむかしはじまりや
いんこねあがりの 神のみさく」おもろさうし
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